BirdFrame · カメラ別の野鳥撮影ガイド · 2026年11月4日
OM SYSTEM OM-1 Mark II で野鳥撮影:鳥が写るピクセル数とシャッター速度の目安
OM SYSTEM OM-1 Mark II のセンサーと、よく組み合わせるレンズから計算しました。10・25・50 m 先の鳥が何ピクセルで写るか、プリントや画面表示に必要なピクセル数を残してどこまでトリミングできるか、飛ぶ鳥の羽先がどれだけぶれるかがわかります。
要点:OM SYSTEM OM-1 Mark II の画像は 5,184 × 3,888 ピクセル(約 2,020 万画素)。センサーは 17.4 × 13.0 mm のマイクロフォーサーズで、画素ピッチ(1画素の大きさ)は 3.4 µm です。400 mm のレンズなら、25 m 先のカワセミ(全長 17 cm)は約 824 ピクセルで写ります。カワセミが幅の 23% を占めるところまでトリミングしても、A4 に 300 ppi でプリントできます(3,508 × 2,480 ピクセル)。
計算ツールでは、OM SYSTEM OM-1、OM SYSTEM OM-3、OM SYSTEM OM-5、OLYMPUS OM-D E-M1X、OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III、OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II も同じセンサーの大きさと画素数(17.4 × 13.0 mm、5,184 × 3,888 ピクセル)なので、このページの数字はこれらのカメラにも当てはまります。OM SYSTEM の製品ページではセンサーの幅が 17.3 mm、取扱説明書では 17.4 mm となっています。このページの数字は 17.4 mm で計算しており、どちらを使っても差は 1% 未満です。
10・25・50 m 先の鳥は何ピクセルで写るか
鳥の全長(くちばしの先から尾の先まで)が何ピクセルで写るかを示します。鳥の全長はリーチ計算ツールと同じ値です。レンズは、400 mm に M.ZUIKO 100-400mm または 150-400mm F4.5 PRO の 400 mm 端、600 mm に M.ZUIKO 150-600mm の 600 mm 端を想定しています。焦点距離はすべてレンズの実焦点距離です(35mm判換算ではありません)。
| 鳥(全長) | 距離 | 400 mm | 600 mm |
|---|---|---|---|
| メジロ(12 cm) | 10 m | 1,490 px | 2,282 px |
| メジロ(12 cm) | 25 m | 581 px | 879 px |
| メジロ(12 cm) | 50 m | 288 px | 434 px |
| カワセミ(17 cm) | 10 m | 2,110 px | 3,233 px |
| カワセミ(17 cm) | 25 m | 824 px | 1,245 px |
| カワセミ(17 cm) | 50 m | 408 px | 615 px |
| ハヤブサ(45.5 cm) | 10 m | 収まらない | 収まらない |
| ハヤブサ(45.5 cm) | 25 m | 2,204 px | 3,333 px |
| ハヤブサ(45.5 cm) | 50 m | 1,093 px | 1,646 px |
| オオワシ(95 cm) | 10 m | 収まらない | 収まらない |
| オオワシ(95 cm) | 25 m | 4,602 px | 収まらない |
| オオワシ(95 cm) | 50 m | 2,283 px | 3,438 px |
| タンチョウ(135 cm) | 10 m | 収まらない | 収まらない |
| タンチョウ(135 cm) | 25 m | 収まらない | 収まらない |
| タンチョウ(135 cm) | 50 m | 3,244 px | 4,885 px |
「収まらない」は、その距離では鳥(全長)がフレームの横幅に収まりきらないことを示します。計算方法:鳥の全長 × 焦点距離 ÷(距離 − 焦点距離)でセンサー上の像の大きさを求め、画素ピッチ 3.4 µm で割っています。ほかのカメラと比べるときは、センサー幅1ミリあたりの画素数が目安です。同じレンズ・同じ距離なら、鳥が写るピクセル数はこの数に比例します(Canon EOS R7:312、OM SYSTEM OM-1 Mark II:298、Nikon Z8:230、Sony α7 IV:195、Canon EOS R6 Mark II:167)。
OM-1 Mark II の小さな画素が有利な理由
同じレンズなら、鳥が写るピクセル数は、センサー幅1ミリあたりに並ぶ画素の数で決まります。OM-1 Mark II は幅 17.4 mm のマイクロフォーサーズセンサーに1ミリあたり 298 画素、フルサイズの Canon EOS R6 Mark II は 167 画素です。同じレンズ・同じ距離なら、OM-1 Mark II は鳥を 1.78倍のピクセル数で写せます。400 mm で 25 m 先のカワセミなら 824 ピクセル、EOS R6 Mark II では 462 ピクセルです。
プリントや画面表示に必要なピクセル数を残して、どこまでトリミングできるか
プリントは 300 ppi(1インチあたり 300 ピクセル)あれば、近くで見てもシャープに仕上がります。下の表は、用途ごとに必要なピクセル数、OM-1 Mark II のフレームの幅(5,184 ピクセル)のうち横位置のトリミングで残す必要がある幅、そして 400 mm で 25 m 先のカワセミ(824 px)がそのトリミングの幅に占める割合です。
| 用途 | 必要なピクセル数 | 横位置で残す幅(元の幅に対する割合) | トリミング後の幅に占めるカワセミの割合(25 m、400 mm) |
|---|---|---|---|
| L判プリント(8.9 × 12.7 cm、300 ppi) | 1,500 × 1,051 px | 29% | 55% |
| フルHD の画面表示 | 1,920 × 1,080 px | 37% | 43% |
| A4 プリント(21.0 × 29.7 cm、300 ppi) | 3,508 × 2,480 px | 68% | 23% |
| A3 プリント(29.7 × 42.0 cm、300 ppi) | 4,961 × 3,508 px | 96% | 17% |
つまりこのカワセミなら、幅の 23% を占めるまでトリミングしても、A4 に 300 ppi でプリントできます。それよりきつくトリミングすると 300 ppi に足りなくなり、拡大してピクセル数を合わせても細部は増えません。どの場合も、トリミングは縮小して書き出した画像ではなく元のフル解像度の写真から行い、拡大で補わないことが基本です。
飛ぶ鳥:1/2000秒と1/4000秒での羽先のブレ
400 mm でカメラを振って鳥を追ったときの羽先のブレを、シャッター速度計算ツールで計算しました。羽先がいちばん速く動く、羽ばたきの途中の値です。
| 鳥 | 広げた翼がフレーム幅の約3分の2に写る距離(400 mm) | 1/2000秒での羽先のブレ | 1/4000秒 | 1/2000秒で羽先のブレが 3 px 以内に収まるコマの割合 |
|---|---|---|---|---|
| ミサゴ(翼開長 1.65 m、羽ばたきは推定で毎秒 3.2 回) | 59 m | 15 px | 7 px | 約8コマに1コマ |
| オジロワシ(翼開長 2.20 m、羽ばたきは推定で毎秒 2.6 回) | 78 m | 12 px | 6 px | 約6コマに1コマ |
ミサゴとオジロワシの羽ばたきの回数は推定値なので、正確な値ではなく目安として見てください。表の距離で羽先のブレを 3 ピクセル以内に抑えるには、ミサゴもオジロワシも約 1/10000秒が必要です。翼は打ち上げの上端と打ち下ろしの下端で一瞬止まるので、単写では逃しがちな羽先のシャープなコマも、連写なら捉えられます。
自分の機材で試す
リーチ計算ツールとシャッター速度計算ツールは、OM-1 Mark II に設定した状態で開きます。レンズ、距離、鳥を変えれば、ご自分の撮影条件での数字がわかります。どちらもブラウザ上で動きます。
Mac アプリの BirdFrame は、フォルダや「写真」のアルバムから鳥をすべて見つけ、何千枚でも一度に、一羽ずつ元のフル解像度の画像からトリミングします。手作業でトリミングする必要はありません。どんなふうに切り出すかは、ブラウザ版で写真1枚を使って試せます。
よくある質問
OM SYSTEM OM-1 Mark II では、鳥は何ピクセルで写りますか?
レンズと距離によります。400 mm なら、25 m 先のカワセミ(全長 17 cm)は約 824 ピクセル、50 m 先なら約 408 ピクセルで写ります。600 mm ならそれぞれ約 1,245 ピクセルと約 615 ピクセルです。計算式は、鳥の全長 × 焦点距離 ÷(距離 − 焦点距離)を、画素ピッチ(3.4 µm)で割ったものです。
OM-1 Mark II の写真は、A4 プリント用にどこまでトリミングできますか?
A4 に 300 ppi でプリントするには 3,508 × 2,480 ピクセルが必要で、横位置ならフレームの幅の 68% を残せば足ります。L判なら 29%、フルHD の画面なら 37%、A3 なら 96% です。トリミングは元のフル解像度の写真から行い、足りないピクセル数を拡大で補わないでください。
OM-1 Mark II のマイクロフォーサーズセンサーは、フルサイズ機より「寄れる」のですか?
鳥の像の大きさは同じですが、約 2,400 万画素のフルサイズ機と比べれば、鳥が写るピクセル数は多くなります。OM-1 Mark II はセンサー幅1ミリあたり 298 画素、Canon EOS R6 Mark II は 167 画素なので、同じレンズ・同じ距離なら、鳥が写るピクセル数は 1.78倍になります。約 4,540 万画素の Nikon Z8(230 画素)と比べると 1.30倍です。
OM-1 Mark II で飛んでいる鳥を止めるには、どのくらいのシャッター速度が必要ですか?
400 mm で、広げた翼がフレーム幅の約3分の2に写る約 59 m 先のミサゴをカメラを振って追うと、羽ばたきの途中の羽先は 1/2000秒で約 15 ピクセル、1/4000秒で約 7 ピクセルぶれます。羽先のブレを 3 ピクセル以内に抑えるには約 1/10000秒が必要なので、翼が上端か下端で止まる瞬間を連写で捉えるのが現実的です。ミサゴの羽ばたきの回数は推定値です。
何千枚もの野鳥写真を、一度にトリミング。元のフル解像度のまま。BirdFrame は、フォルダや Apple の「写真」のアルバムから鳥を見つけ、一羽ずつ Tight・Balanced・Wide(きつめ・標準・ゆったり)でトリミングする Mac アプリです。トリミングはすべて元のフルサイズの画像から切り出すので、縮小も生成もありません。1回50枚まで無料、それ以上は1回限りの購入(買い切り)です。Mac App Store、macOS 15 以降。※ アプリの画面は英語表記です。
こちらも無料:リーチ計算ツール、シャッター速度計算ツール、連写ピッカー。