BirdFrame · カメラ別の野鳥撮影ガイド · 2026年11月4日
Canon EOS R6 Mark II で野鳥撮影:鳥が写るピクセル数とシャッター速度の目安
Canon EOS R6 Mark II のセンサーと、よく組み合わせるレンズから計算しました。10・25・50 m 先の鳥が何ピクセルで写るか、プリントや画面表示に必要なピクセル数を残してどこまでトリミングできるか、飛ぶ鳥の羽先がどれだけぶれるかがわかります。
要点:Canon EOS R6 Mark II の画像は 6,000 × 4,000 ピクセル(約 2,400 万画素)。センサーは 35.9 × 23.9 mm のフルサイズで、画素ピッチ(1画素の大きさ)は 6.0 µm です。500 mm のレンズなら、25 m 先のカワセミ(全長 17 cm)は約 580 ピクセルで写ります。カワセミが幅の 17% を占めるところまでトリミングしても、A4 に 300 ppi でプリントできます(3,508 × 2,480 ピクセル)。
Canon EOS R8 もセンサーの大きさと画素数が同じなので、このページの数字はすべて Canon EOS R8 にも当てはまります(英語版の EOS R8 ガイド)。
10・25・50 m 先の鳥は何ピクセルで写るか
鳥の全長(くちばしの先から尾の先まで)が何ピクセルで写るかを示します。鳥の全長はリーチ計算ツールと同じ値です。レンズは、500 mm に RF100-500mm の 500 mm 端、800 mm に RF200-800mm の 800 mm 端または RF800mm F11 を想定しています。
| 鳥(全長) | 距離 | 500 mm | 800 mm |
|---|---|---|---|
| メジロ(12 cm) | 10 m | 1,056 px | 1,744 px |
| メジロ(12 cm) | 25 m | 409 px | 663 px |
| メジロ(12 cm) | 50 m | 203 px | 326 px |
| カワセミ(17 cm) | 10 m | 1,495 px | 2,471 px |
| カワセミ(17 cm) | 25 m | 580 px | 939 px |
| カワセミ(17 cm) | 50 m | 287 px | 462 px |
| ハヤブサ(45.5 cm) | 10 m | 4,002 px | 収まらない |
| ハヤブサ(45.5 cm) | 25 m | 1,552 px | 2,514 px |
| ハヤブサ(45.5 cm) | 50 m | 768 px | 1,236 px |
| オオワシ(95 cm) | 10 m | 収まらない | 収まらない |
| オオワシ(95 cm) | 25 m | 3,240 px | 5,249 px |
| オオワシ(95 cm) | 50 m | 1,604 px | 2,582 px |
| タンチョウ(135 cm) | 10 m | 収まらない | 収まらない |
| タンチョウ(135 cm) | 25 m | 4,605 px | 収まらない |
| タンチョウ(135 cm) | 50 m | 2,279 px | 3,669 px |
「収まらない」は、その距離では鳥(全長)がフレームの横幅に収まりきらないことを示します。計算方法:鳥の全長 × 焦点距離 ÷(距離 − 焦点距離)でセンサー上の像の大きさを求め、画素ピッチ 6.0 µm で割っています。ほかのカメラと比べるときは、センサー幅1ミリあたりの画素数が目安です。同じレンズ・同じ距離なら、鳥が写るピクセル数はこの数に比例します(Canon EOS R7:312、OM SYSTEM OM-1 Mark II:298、Nikon Z8:230、Sony α7 IV:195、Canon EOS R6 Mark II:167)。
1.6倍クロップで「寄れる」?
見かけは大きくなりますが、鳥が写るピクセル数は増えません。1.6倍クロップにすると、EOS R6 Mark II はフレームの中央部分だけを記録し、写る範囲の幅は 1.6分の1になります。500 mm で 25 m 先のカワセミは、クロップしてもしなくても約 580 ピクセルで写ります。ファインダーの中で鳥が大きく見えるのは、写る範囲(画角)が狭くなるからです。フルサイズのまま撮ってあとからトリミングすれば、鳥のピクセルはすべて残り、水平を直したり、切れそうな翼の先を残したりする余裕も生まれます。
プリントや画面表示に必要なピクセル数を残して、どこまでトリミングできるか
プリントは 300 ppi(1インチあたり 300 ピクセル)あれば、近くで見てもシャープに仕上がります。下の表は、用途ごとに必要なピクセル数、EOS R6 Mark II のフレームの幅(6,000 ピクセル)のうち横位置のトリミングで残す必要がある幅、そして 500 mm で 25 m 先のカワセミ(580 px)がそのトリミングの幅に占める割合です。
| 用途 | 必要なピクセル数 | 横位置で残す幅(元の幅に対する割合) | トリミング後の幅に占めるカワセミの割合(25 m、500 mm) |
|---|---|---|---|
| L判プリント(8.9 × 12.7 cm、300 ppi) | 1,500 × 1,051 px | 25% | 39% |
| フルHD の画面表示 | 1,920 × 1,080 px | 32% | 30% |
| A4 プリント(21.0 × 29.7 cm、300 ppi) | 3,508 × 2,480 px | 58% | 17% |
| A3 プリント(29.7 × 42.0 cm、300 ppi) | 4,961 × 3,508 px | 83% | 12% |
つまりこのカワセミなら、幅の 17% を占めるまでトリミングしても、A4 に 300 ppi でプリントできます。それよりきつくトリミングすると 300 ppi に足りなくなり、拡大してピクセル数を合わせても細部は増えません。どの場合も、トリミングは縮小して書き出した画像ではなく元のフル解像度の写真から行い、拡大で補わないことが基本です。
飛ぶ鳥:1/2000秒と1/4000秒での羽先のブレ
500 mm でカメラを振って鳥を追ったときの羽先のブレを、シャッター速度計算ツールで計算しました。羽先がいちばん速く動く、羽ばたきの途中の値です。
| 鳥 | 広げた翼がフレーム幅の約3分の2に写る距離(500 mm) | 1/2000秒での羽先のブレ | 1/4000秒 | 1/2000秒で羽先のブレが 3 px 以内に収まるコマの割合 |
|---|---|---|---|---|
| ミサゴ(翼開長 1.65 m、羽ばたきは推定で毎秒 3.2 回) | 36 m | 17 px | 9 px | 約9コマに1コマ |
| オジロワシ(翼開長 2.20 m、羽ばたきは推定で毎秒 2.6 回) | 48 m | 14 px | 7 px | 約7コマに1コマ |
ミサゴとオジロワシの羽ばたきの回数は推定値なので、正確な値ではなく目安として見てください。表の距離でミサゴの羽先のブレを 3 ピクセル以内に抑えるには約 1/12800秒、オジロワシなら約 1/10000秒が必要です。翼は打ち上げの上端と打ち下ろしの下端で一瞬止まるので、単写では逃しがちな羽先のシャープなコマも、連写なら捉えられます。
自分の機材で試す
リーチ計算ツールとシャッター速度計算ツールは、EOS R6 Mark II に設定した状態で開きます。レンズ、距離、鳥を変えれば、ご自分の撮影条件での数字がわかります。どちらもブラウザ上で動きます。
Mac アプリの BirdFrame は、フォルダや「写真」のアルバムから鳥をすべて見つけ、何千枚でも一度に、一羽ずつ元のフル解像度の画像からトリミングします。手作業でトリミングする必要はありません。どんなふうに切り出すかは、ブラウザ版で写真1枚を使って試せます。
よくある質問
Canon EOS R6 Mark II では、鳥は何ピクセルで写りますか?
レンズと距離によります。500 mm なら、25 m 先のカワセミ(全長 17 cm)は約 580 ピクセル、50 m 先なら約 287 ピクセルで写ります。800 mm ならそれぞれ約 939 ピクセルと約 462 ピクセルです。計算式は、鳥の全長 × 焦点距離 ÷(距離 − 焦点距離)を、画素ピッチ(6.0 µm)で割ったものです。
EOS R6 Mark II の写真は、A4 プリント用にどこまでトリミングできますか?
A4 に 300 ppi でプリントするには 3,508 × 2,480 ピクセルが必要で、横位置ならフレームの幅の 58% を残せば足ります。L判なら 25%、フルHD の画面なら 32%、A3 なら 83% です。トリミングは元のフル解像度の写真から行い、足りないピクセル数を拡大で補わないでください。
EOS R6 Mark II の 1.6倍クロップで、鳥が写るピクセル数は増えますか?
増えません。1.6倍クロップではフレームの中央部分だけを記録しますが、鳥が写るピクセル数は同じで、500 mm で 25 m 先のカワセミなら、クロップしてもしなくても約 580 ピクセルです。フルサイズで撮ってあとからトリミングすれば、同じ鳥のまわりに余白が残ります。
EOS R6 Mark II で飛んでいる鳥を止めるには、どのくらいのシャッター速度が必要ですか?
500 mm で、広げた翼がフレーム幅の約3分の2に写る約 36 m 先のミサゴをカメラを振って追うと、羽ばたきの途中の羽先は 1/2000秒で約 17 ピクセル、1/4000秒で約 9 ピクセルぶれます。羽先のブレを 3 ピクセル以内に抑えるには約 1/12800秒が必要なので、翼が上端か下端で止まる瞬間を連写で捉えるのが現実的です。ミサゴの羽ばたきの回数は推定値です。
何千枚もの野鳥写真を、一度にトリミング。元のフル解像度のまま。BirdFrame は、フォルダや Apple の「写真」のアルバムから鳥を見つけ、一羽ずつ Tight・Balanced・Wide(きつめ・標準・ゆったり)でトリミングする Mac アプリです。トリミングはすべて元のフルサイズの画像から切り出すので、縮小も生成もありません。1回50枚まで無料、それ以上は1回限りの購入(買い切り)です。Mac App Store、macOS 15 以降。※ アプリの画面は英語表記です。
こちらも無料:リーチ計算ツール、シャッター速度計算ツール、連写ピッカー。